フランスでは死後自動的に臓器提供
こんにちは。
日本では、臓器提供意思表示は、県庁や各保健福祉事務所等、行政窓口や運転免許証の更新ができる警察署などに行き、意思表示カードを入手し、臓器提供意思を表示するようですね。
フランスの場合には、ここでも日本と逆です。
2017年の新法律によって、臓器提供意思の無い人は、自分で、フランスの行政機関の生物医学機関(L’Agence de la biomédecine)に、臓器提供を拒否したいという事で、
全国拒否登録簿に登録しなければなりません。サイトでも簡単に出来ます。
すなわち、何もしなければ、死後、自動的に臓器提供されるという事です。
私は、個人的には、素晴らしい事と思っています。
それだけ、助かる人が増えると言う事ですものね。
実際、フランスでは、臓器移植手術は結構多いです。海外から来る患者もいます。
1980年代の頃は、マフィアによって臓器が売られている?という噂もあり、当時未だ20歳だった私もTVのドキュメンタリーか何かで、パリから人が蒸発すると、フランスで一番治安の悪い街 マルセイユで発見される事が多いとか、殺害された被害者の臓器が、マルセイユから他の場所に売られたとか、色々な怖い話も聞きました。
高速を車を走らせていると、昔は実際に、臓器を運んでいる車やらヘリコプターも見た事がありました。
そして、1990年代位になると、TVで、自分の死後の臓器提供者は、書類にサインして提出して欲しいという事をやっており、当時30歳代だった私は、夫と、私達の死後は、臓器を困っている人に提供したいねと話し合っていました。
当時のフランスは、今の日本と同じようなシステムだったと言えます。
そして今、60歳を超えて、そんな臓器提供の話もすっかり忘れていたのです。
そしたら今日、知人とカフェで話していて、知人は、何故か?目の提供を拒否する書類にサインしていて、ご主人は、臓器提供を拒否した書類にサインしているとか話していたので、この臓器提供の事を思い出したのでした。
結果的に、私達は2017年の新しい法律と同じ方向に進んでいたというわけです。苦笑
2020年は、ドナーの40%が、65歳以上だったそうです。50歳以上となると、全体の70%にもなります。
当然ですが、シニアが一番貢献している結果となっています。
ちなみに、生きている間に臓器提供出来るドナーは、家族だけです。血縁関係に無い場合には、2年以上一緒に住んでいたという証明書が必要です。
犯罪防止ですね。
アンジュ
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