パリで認知症のブログ

パリ在住のシニアです。リタイアした認知症予備軍の夫との生活とパリの老人ホーム。

☆☆☆パリで認知症☆☆☆

パリの老後や認知症に関する記録日記

ムム。。この匂いは。。。?

こんにちは。


今日は、老人ホームに行き、エレベーターで、昭子さんがいるフロアーに行ったら、、、


消臭剤の匂いが、マスクをしていても鼻をついた。


この匂いは、昔、猫を飼っていた時の、猫トイレに近い匂い! 笑


この施設に定期的にお話ししに来ているが、今回初めて。


写真からは分からないと思うのですが、床には、ジュータンがひかれている。勿論、土足。誰かが、廊下のジュータンの上で、粗相をしたのでしょう。


実は、介護士の方が前回こう言っていた。


小さなリビングで、森の中と間違えて、椅子の横とかでおしっこをする人がいるので、小さなリビングのドアには、カギをかけて入れないようにしたのよ。


この施設に入居している人達は、車椅子かパーキンソンか、或いは、見た目が元気でも老人型認知かアルツハイマー。
まあ、犬並みのおしっこの方もいるでしょう。。。


下記が、小さなリビングで、床は、勿論、廊下と同じジュータン。


そして、今日は、廊下に、こんなに段ボール箱が積まれていた。


何をこんなに大量発注したかのか?


良く見れば、森ケアと書いてある。うん?日本製? ご存知?


まあ、大体何か想像はついたのですが、自宅に帰り、ネットで調べてみた。


大人用オムツ。やっぱし。
きっとスーパーにも売っているのでしょうけど、実は、初めて写真で見た。笑
当然ながら、実物は見た事も触った事も無い。
このお値段が、26個入っていて、特別に27€となっていた。通常は、30€位=4000円位するようだ。
オムツが高いのか安いのかの判断もつかないが。。。
高級老人ホームスキャンダルでは、オムツが1日=3個と決められていると新聞に書いてあった。少なすぎて、スキャンダルになっていた。
日本では、オムツは施設入居者も自己負担と聞いたが、こちらでは、一応は、おやつと同じ扱いのようだ。
日本の友人の母親が重度のアルツハイマー。日によっては、オムツは、1日=8個替えるとか。という事は、この26個入りで、3~4日しか持たないという事になる。
1ヵ月=3~4万円となると、生理用品に比べて、ベラボーに高い! 苦笑


89歳の昭子さんは、実は、オムツをしていない。
さらに、着替えも自分でするというから、凄い。
足も良くしっかりと歩き、耳も遠くないし、自分の歯でしっかりと噛んで食べる。


今日のおやつは、焼きたてのカップケーキ。中に、とろっ~としたチョコレートが入っていた。香りも美味しそうだった。


栄養士もいるので、89歳なのに、栄養バランスが良く、お肌もツヤツヤで、シワもあまり無い。


この分だと、後5年、10年は生きそう。100歳超えるのかも。。。


ご本人は自分のマンションと思っているが、老人ホーム代金は、どんどんかかる事になる。




昭子さんは、フランスに来て、初めて仕事をしたというので、20歳代に来たのかも。そうなると、フランス在住64年位であろうか?
1960年前後に、フランスに来た事になるかな?
東北の方で、7人兄弟の長女。


昭子さんは、最初は、カンヌで仕事をしていたとか。カンヌに当時免税店があったかどうかは、分からない。
1960年前後にフランスに来た日本人は、そんなに多くは無い。
今のパリの日本人社会を作ったというか、パリで初めての日本レストランを経営してきたのが、今の70歳代後半の人達だ。
今でこそ、日本レストランは数えきれないほど多いが、私がパリに来た1983年で10軒も無かったように思うが、どうであろうか?
70年代には、昭子さんと同じように、免税店をパリで経営する日本人女性もいたり、免税店で働く日本人スタッフの数も多かった時代で、免税店が一番儲かった時代だったと聞いている。




今日の昭子さんは、結構頭がすっきりしていたのか、


私は、とても幸せ。運が良かった。両親と彼に感謝。
でも、仕事していた時は、愚痴ばっかりだったけど。。。


苦笑
本当に、お仕事は、大変。どんなお仕事も大変。
還暦超えると、お仕事も以前以上に大変になってくる。これは、体力の問題と、以前のように、物事がスイスイと運べなくなってきている判断力の低下か?
さらには、仕事につきもののトラブルなど発生すると、還暦後は、ストレスを強く感じる。


これって、私だけであろうか?





施設に行く途中のモクレンがもうすぐ咲きそう。
春の到来ですね。



アンジュ