パリで認知症のブログ

パリ在住のシニアです。リタイアした認知症予備軍の夫との生活とパリの老人ホーム。

☆☆☆パリで認知症☆☆☆

パリの老後や認知症に関する記録日記

老人施設等で働く黒人さん達

こんにちは。


昨日の施設訪問では、ほとほと疲れました。。。


アルツハイマーの昭子さんは、10の内1つは分かります。しかし、10分後には、もう忘れてしまいます。が、気になる事は、1時間に10回以上同じ事を言います。
アルツハイマー患者の重症者のように、手が小刻みに震えたり、よだれを垂らす事も無いし、おむつもせずに、トイレにも自分で行きます。自分自身が完全に無くなっている状態では無いですが、理解力は乏しい。


いつも自分のお部屋のドアと外が見える場所に座っていて、誰かが自分の部屋に入ろうものならば、火のように怒ります。
彼女は、5年前から老人施設に入居しているのではなく、何十年も前から、自分で買ったマンションに住んでいると思い込んでいる。
よって、他の人が部屋に入るのを嫌う。シーツを取り替えたり、シャワーで体を洗われる事を嫌がり、シャンプーも嫌がる。
施設では、問題児。



今回は、困りもののアフリカ人の看護士が勝手にお部屋に入りました。
それで、揉めにもめて、疲れました・・・



こういう施設の看護士は、国家試験も無いので、どうしても黒人さんとなります。
レストランの洗い場や施設のお掃除やら看護の為の老人の身の回りは、ほとんどが黒人さんです。が、ここの老人施設の場合には高級施設ですので、未だ、比較的少な目です。



89歳のアルツハイマーの昭子さんのフロアーの看護士さん達は、下記のような張り紙がされています。
トパーズグループとルビーグループと2つあり、それぞれが、2日間仕事をして、2日間休みます。


この日は、トパーズグループのお仕事日。昭子さんは、サウダタという気も仕事も荒っぽい看護士が大嫌い。 
下記の左上の写真のサウダタと話していると、彼女の人間性に問題があるのが分かる。



いずこも人間関係は難しい。
それが、全く教育が違う人間だと、もっと難しい・・・
アメリカと違い、フランスでは人種差別はしないし、キリスト様の教えにも『人間皆平等』とある。
私もフランスでは外人だが、差別された事は無い。
しかし。。。。
現実は、難しい。


良く電話で話す不動産屋のアレクサンドルがこう言った。
『インド人は地べたで食事するし、アフリカ人やアラブ人やブラジル人や中国人には、うちの会社が依頼された不動産を貸したくない! 綺麗に使わないから、退去時に絶対に問題がおきて揉める』と。


教育は、大切だ。
パリの黒人さん達は、大きく分けると3種類いる。
①フランスで教育を受けたパリ生まれの黒人さん
②カリブ海のフランス海外県の黒人さん
③アフリカから出稼ぎで来た黒人さん


③の黒人さんは、まともな教育は受けていないが、フランス語をしゃべる。書くことが出来なくてもしゃべれれば、お金が貰えるとしゃべるのは頑張るが、一番仕事をしなくて、サボって、気が荒いので、すぐに人に喧嘩を売る。


正直、私も絶対に接したくないのは、③の黒人さん。


②の黒人さんは、フランスの教育を先祖代々受けているので、人間性は悪くない。
カリブ海のサンマルタンやサン バーテムリーに行っても彼らたちは、感じが良い。
憎めない黒人さん達。
無論、人に寄りけりだが、私は、教育のベースの重要さを身に染みて感じ取っている。


①の黒人さんは、フランスの教育は受けていても親がアル中や薬中や片親で貧しかったり、学校で差別を受けたり、何らかの心の病をもっていて、反社会派になっていき、イエローベストのような反社会派となって、パリ中のモニュメントを壊したりして、憂さ晴らしする一番手に負えないグループ。もっとも、このグループは、仕事もしていない人が多いので、私が接する事も無い。


と、多くの民族が共存する人種の坩堝に住んでいると、色々な現状が見えてくる。


今日の話題のサウダタ。
彼女の言い分は、『彼女はアルツハイマー!何にも分かっていない』と、昭子さんは、犬猫以下の扱いだ。



私は説明した。
アルツハイマーでも昭子さんは1割位は、分かるんだから、人間を尊重してね。
部屋に入る時には、彼女に言うべきよ。
昭子さんは、ここを老人施設では無く、自分のマンションと思っているんだから、それが彼女の心の支えとなっているのよ。



サウダタは、まともな教育を受けていないようで、自分が気に入らないと怒り怒鳴り、シェフに言いつける。
子供並みで驚いた・・・
あまりこういう方と接する機会も少なかった。
今までは、フランス人も含めたヨーロッパ人との友人や接触が多かったが、アフリカ系とかインド系とか中国系とかは、話す機会が多いわけでは無い。



こんな些細な事で、昭子さんは、『なぜ、勝手に私の部屋に入るの!』と、私が部屋に入ったわけでも無いのに、私に怒ってくるし、サウダタは、シェフに言いつける。
介護人責任者は、アシアツーという名前からして、多分黒人さんで彼女もきちんとした教育を受けておらず問題。
電話で、アシアツーと話しても埒開かず、私の説明を聞かず、今からそちらに行って話しましょうか?という私にも会いたくないどころか、こう言い放った。


昭子さんにはスーツケース持って出て行って貰っても良いですよ


唖然とした・・・・
このアシアツーの立場でそれをいう事は出来ないはず。それさえも考えない未熟さ。


これが、フランスの高級施設の実態か?


フランスは、政府やら制度等は、しっかりしているが、現場の人間がどうしようも無い黒人やアラブ人というケースも多いのが欠点。


日本は、政府やトップは、自分のお財布ばかり気にして人間の心を無視しているように見えるが、現場で仕事されている日本人の看護士さん達やその他の現場の人達は良い方が多いという印象。


日本とフランスは、全くの逆。
世の中、全て良しという事は存在しないが、あなたは、どちらが良いでしょうか?



いずこも人間関係は難しい。気分転換に、カフェでビール1杯飲んで帰って来た。 笑




アンジュ