パリで認知症のブログ

パリ在住のシニアです。リタイアした認知症予備軍の夫との生活とパリの老人ホーム。

☆☆☆パリで認知症☆☆☆

パリの老後や認知症に関する記録日記

89歳のご婦人用のお洋服選び

こんにちは。


最近は、毎週のように、89歳の昭子さんに小包が届く。


先週は、下記のラジカセCD。


昭子さんは、シャンプーもシャワーも人にやってもらうのが大嫌い。
何でも自分でやってきたので、今でも自分でやりたい。が、洗うのさえ忘れてしまうようだ。
それで、看護士の方々からクレームがきている。
そんな彼女の精神状態を良くするのは、クラッシック音楽。
よって、シャワーなどてこずらせたら、クラッシック音楽のラジオにして、気持ち良くさせてからシャワーやシャンプーをという、施設の精神科医の提案にて、法定後見人のNANAさんと話し合い購入して、お店から送ってもらったのだ。


そして、私が彼女の好きそうなクラッシック音楽のCDを2枚コピーして持参し、一緒に音楽を聴いて喜んで貰えた。


が、89歳の認知症で、記憶は、10~20%しかない。
このCDの聞き方さえ、覚えるのは無理! 
すっかりその辺の所を忘れていた。 笑


ま、看護士が何とかするでしょう。



パリでの長年の1人暮らしは、特に老後は、エコノミーされてきたと思う。このお年位の方々も、なかなか物を処分出来ない方々は多いかと思う。
昭子さんも物が捨てられない。


昨日は、NANAさんからお洋服18枚と靴1足とスリッパ1足が届いた。
彼女と一緒に、大きな小包を開けながら、こういった。


折角NANAさんが、お洋服をプレゼントしてくれたので、新しいお洋服を着て、NANAさんを喜ばせてあげてね。
破れた古いお洋服は、処分しましょうね。


私は、性分で、今までも物が捨てられないのよ。この洋服も捨てたくない。


・・・・


まあ、お洋服は穴があいてボロボロで、正直、高級施設で着ているのは、恥ずかしい。
カーディガンは全部ボタンが取れてしまっているし、袖の肘には、大きな穴があいている。
パンタロンは、ウエスト周りが小さく、ファスナーは半分までしかあがらない。
ジャンバースカートは、前ボタンが取れて、肌着が見えている上に、もう何十年も着ているのか、色褪せて元の色さえ分からない・・・。
ボタン付けしましょうと言っても嫌がる。
が、認知症の方に、NOとは絶対に言ってはいけない事は重々承知しているので、何も言わず、今後を見守りたい。



送られてきたお洋服は、私とNANAさんで、施設の老人用のサイトから選んだ。
施設のクリーニング屋が、皆のお洋服を洗った後に間違えない為に、洋服には、全て名前が入っている。
うん。小学校のようだ。


89歳のご婦人用に、どんな洋服を選んだかって?
下記です。一部だけご紹介。





下記の靴は、履いてみて、すごく履き心地が良いと、お気に入り!
良かった~♡


フランスは、家の中でも靴の生活だから、下記のスリッパは、喜んでくれた。




89歳には、ちょっと派手すぎた? 笑
でも、カタログは、こんな感じのばかりでした。笑
まあ、何歳だから何々を着なければならないという法則は無いし、自由。
昭子さんは、ご自分の歳さえ、分かっていないので、綺麗な色のお洋服には反応が良い。笑


今度施設に行った時には、新しい綺麗な色のお洋服を着ていて欲しいなあ・・・。


                               アンジュ