パリで認知症のブログ

パリ在住のシニアです。リタイアした認知症予備軍の夫との生活とパリの老人ホーム。

☆☆☆パリで認知症☆☆☆

パリの老後や認知症に関する記録日記

一時的記憶喪失

こんにちは。
お仕事が忙しくて、なかなか更新できずにいました。


89歳のあきこさんのいる高級老人ホームに昨日行ってきました。
いつもならば、ご自分のお部屋があるフロアーのリビングにいらっしゃるのに、この日は・・・


施設のフロントに行くと、顔見知りの支配人がいて、
彼女は今レストランにいるよ
メルシ― うん・・・?

14時にレストランにいるとは・・・と、不思議に思い、レストランに向かったら・・・


混乱した様子のあきこさんが、フランス語で話しながら施設ののレストランから出てきて、支配人の方に向かって来たのです。
分からなくなった・・・ ここどこ?


一緒に、エレベーターで上に上がりましょう。
と支配人がいうので、あきこさんも私もエレベーターにのり、彼女のお部屋のあるフロアーでおりた。
出来るだけあきこさんと日本語で話しながら・・・
どうしたの?
急に頭がふらふらして、何も分からなくなった・・・
自分も自分のお部屋も・・・

私の腕につかまりながら、何とか、いつものリビングに行って、ゆっくりお話しして落ち着いたようでした。


以前も時々、こういう風に急に記憶喪失になる事があったようです。
でも、数分か数十分すると、また、思い出すというのです。
不安になっているのが見て取れるので
齢を重ねると、自然現象でこうなる事もあるのよ。
心配ないからね。皆、同じようになるのよ。

と、言うより他にない・・・


あきこさんは、健康体ですものね。ご自分の足で歩けて、ご自分の歯で物が食べれて・・・
そう、私は健康。風邪一つしたことが無い!
と。
でも、頭が・・・
と、認知症といえども、ご自分でも分かっていらっしゃるのです。


本当に認知症かしら?と、思う時もありますが、すこぶるお元気。
痴呆症になると、一時的な記憶喪失にもなりうるという事を始めて知りました。
その記憶喪失が長く続くと・・・と、考えると、私も恐ろしい・・・


アンジュ