パリで認知症のブログ

パリ在住のシニアです。リタイアした認知症予備軍の夫との生活とパリの老人ホーム。

☆☆☆パリで認知症☆☆☆

パリの老後や認知症に関する記録日記

高級老人ホームの入居者達のお部屋

こんにちは。ご訪問頂きありがとうございます。


大変ご無沙汰しております。前回は10月中旬だったので、1ヵ月も経ってしまいました。
その間には、色々な事がありました。


先ずは、1ヵ月5500€(2022年11月レートで80万円位)ほどする、この高級老人ホームに入居されている方々のお部屋をちらっと垣間見て、思った事があります。
勿論、これ以外にも、身の回りの日常製品(シャンプーやら石鹸やらおむつやら下着やらお洋服や靴等)と、爪カットとマニュキュア、美容院、定期検査やら医者等の代金がかかるのですから、月100万円近くになると思います。
年金で入るのは無理です。
それだけ払ってもお部屋の広さは、ホテル並みに狭い。まあ、サービスもホテル並みで居心地が良くて自由。
昭子さんも居心地が良いと、大のお気に入り。



ここに入居されている皆さん、どこのお部屋でも以前生活されてきた時の思い出の物を持ち込んで、心の支えというか、以前の生活の延長という気持ちで入居されています。


例えば・・・
Aさんのお部屋
下記の写真からは豪華さが分かり難いですが、結構大きな、高さ40~50㎝位のセーブル焼きの壺2つ。18金でペイントされています。家具は、18世紀。


Bさん
ご覧の通り、絵画が沢山飾られています。高い絵画は、それに見合った額にします。


昭子さんのお部屋には、日本人形があるだけ・・・
パリにお住いの日本人の方々とフランス人の方々とでは、マンションに伺うと、雲泥の差が見て取れます。
多くの私の知っているフランス人のお宅は、内装にお金をかけていたり、調度品も素晴らしい。
お金をあまりかけていない同じマンションに1人で住むご婦人70歳代の方のお部屋でさえ、モダンな家具に統一されていて、内装工事をして、まるでファッション雑誌に出てくるようなお洒落なお部屋。笑
しかし・・・
日本人の方は、残念ながら、内装やら調度品及びお部屋全体のデコレーションに無頓着な方が多い印象です。トータルコーディネートで内装されている方は、あまりいらっしゃらない。


友人ジュリアの家は、子供部屋でさえ、クリスタルのシャンデリアが輝いています。笑
友人キャロリーヌの家は、美術館のようです。全体のお部屋のハーモニーを重要視して、19世紀のアンテイークとゴールドのカーテン。マホガニーの家具類。笑



この老人ホームも、定期的に模様替えしているようです。
今のリビングのTVの下の家具は、下記になりました。


下記は、今月始めにネイルして貰った89歳の昭子さんの手。


TVを見に入居者が集まってくる事はほとんどないです。
各お部屋にTVはあるからです。


人が集まってくるのは、ピアノやバイオリンなどのコンサート、何かの講演会、映画試写会、クレープを焼いたりなどの、レクレーション活動の時。
他に、春夏ならば、素敵なテラスやらお庭があるので、お天気の良い日に、パラソルの下で一休みくらいですね。


ピアノコンサート前。


家族で食事会というのが、12月にあり、法定後見人のナナさんより、行くようにいわれているので、施設で昭子さんと一緒にランチしてきます。
そのご報告もここのブログでお伝えします。


又、1年に1回、施設の責任者、後見人、昭子さんの友人のアンヌさん、私の4人で報告会をやると連絡が来ました。
これも初めての出席です。


この老人ホームの状況もかなり分かってきました。


いつか、私が自立して生活出来なくなり、入るならば、ここが良いと思いますが、いかんせん、高すぎるので、限られた期間ならともかく、高齢者の血をひく私が、ここで長く暮らすのはファイナンス的に無理です。笑
居心地の良いここの老人ホームは、皆さん長生きします。
もっとも、老人ビジネスとは、老人に満足して貰って居心地よく、長生きして貰うのがベースですので、ここの施設の入居者達は、長生きすると思います。
フランスの老人施設のトップは、ビジネス学校出身者が多いというのもうなずけます。


個人的には、自分が施設に入った後は、あまり長生きしなくても良いのですがねえ・・・ 苦笑


アンジュ