パリで認知症のブログ

パリ在住のシニアです。リタイアした認知症予備軍の夫との生活とパリの老人ホーム。

☆☆☆パリで認知症☆☆☆

パリの老後や認知症に関する記録日記

お誕生日

こんにちは。


今日は、昭子さんのお誕生日。
今までブログで89歳と記載してきたのだが、今日が、89歳のお誕生日だった。
前回、彼女とのお話の中で、こんな会話をしたら、急に、お誕生日を思い出したのだ。


もう7月14日のパリ祭も終わり、ヴァカンスにはいるわよ。
7月なの?
そう、もう真夏よ。ここは、クーラーが利いて涼しいけど、外は暑いのよ。
私のお誕生日は、7月26日。
フランス語で、
26 JUILLET 1933


というわけで、7月26日がお誕生日だと分かった。
昭子さんは、フランス語で自分のお誕生日を覚えている。以前、1933年と言っていたので、何月か分からずに、ここで89歳と記載していたのだ。


晴れて、今日から89歳。
ご本人は、60歳になってみたり、70歳になってみたり、そして、自分の歳は分からなくなったと言う。
親が未だ生きているかどうかも分からないというので、
そうねえ・・・ご両親の歳は120歳位かしら?
それならば、死んでいるね


と、こんな調子。


施設からもお誕生日プレゼントがお部屋に届いていると聞いていた。
昭子さんを誘って、お部屋に行ってみると・・・・


石鹸とか、シャワージェルとかの詰め合わせのプレゼント。
昭子さんは、喜ばなない・・・ 爆
何故かって?
昭子さんは、シャワーやシャンプーが、大嫌いと介護ヘルパーから以前聞いていた。
本人は言う。


だらしなくなったわ。顔もいつ洗ったか忘れた・・・


と。
まあ、シャワーに入れるのが大変というのは、想像がつく。顔を洗わなければ、介護ヘルパーが、濡れタオルでふいてくれる。


ちなみに、何故昭子さんがシャワー嫌いか?と想像すると・・・
自分のマンションに住んでいると思っている昭子さん。
今では、自分でシャワーに入って石鹸で自分の体を洗うのは困難になってきた。
そうなると、介護ヘルパーに、体を洗って貰う事になる。
人前で、生まれたままの姿になるのは、絶対嫌なようだ。ましてや、女性の大事な部分を第三者が洗う事に、大きな抵抗があるようだ。
認知症でなければ、事情も理解出来るが、昭子さんは、認知症なので理解出来ないのだ。
よって、介護ヘルパーに、協力的では無いという大きな問題があるのだ。
この問題は、実は、施設中に広まっており、今回のプレゼントは、施設の人々が、いつも清潔にしていて欲しいという願いなのであろう。苦笑



日本の老人施設にも昭子さんのようなお風呂嫌いな人いるのであろうか?


アンジュ