幸せなZENの人
こんにちは。
老人ホームの昭子さんを訪ねる途中には、梅の木?があり、お花が咲いていました。
もう春はそこまでやってきていますね。
施設に到着すると、元気いっぱいだけど、アルツハイマーのアニーが、玄関にいました。
ぼんじゅ~る アニー。元気?
貴女は私を知っているの?
先週会ったのよ。
私の家族も知っている? ここに家族でもいるの?
と、目を輝かせて聞いてきました。彼女は、遠いアンシ―に住んでいる家族に会いたがっている人。
そして、エレベーターで上に上がり、昭子さんのお部屋を訪ねました。
ぼんじゅ~る 昭子さん 今日のお加減は如何ですか?
今日は、寂しいの。誰もいないのよ。
そうね~。廊下にも誰も歩いていないわね。今日は、ダンスの日だそうですよ。皆、レストランに集まっていると思いますよ。
ダンスいらない。
そう。ここで、おしゃべりしていましょうね。
昭子さんは、85歳位と聞いていたのですが、お誕生日を聞いたら、突如記憶が一瞬戻ったのか、答えてくれました。
昭和8年7月
1933年という事は、今年89歳になるのです。
ここの施設では、彼女は日常の世話係より、
彼女は、ZEN(=禅=静か)の人。木とお話しする人。
と、言われています。
そして、お部屋の扉には、こんな張り紙?がしてあります。
他のお部屋だと、こんな感じで、その人のイメージ?の写真があります。
おやつは、15時半~16時に、こんな感じで、持って来てくれます。
よく見ると、ワゴンには、歯の無い方用のプリンか何かのピューレ状のおやつも8個位のっていました。
お隣では、このフィナンシェ?のお菓子を車椅子のご婦人に食べさせているスタッフもいます。
昭子さんは、自分の足で歩き、自分の手でお菓子を小さくちぎって、自分の歯で噛んで召し上がっています。しかも、おむつもしていないと聞いていますが。。。
さらに、私に気を使ってくれます。
貴女も何か食べたら? 私がおごるわよ。
大丈夫よ。今、沢山食べてきた所だから、お腹がいっぱいなの。
老人性痴呆症。時々、頭が混乱するとか、痛いとか、何も分からなくなってしまったと、ご本人もツライ時がある。
昭子さんは、ここの施設にいるので、安心。本人も幸せで、
これ以上何も望むべきものは無いわ
というのが、口癖。
どこまで分かっていて、忘れてしまったのかのか。本人にも分からない。
やはり、これが幸せなんでしょうね。
アンジュ
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