パリで認知症のブログ

パリ在住のシニアです。リタイアした認知症予備軍の夫との生活とパリの老人ホーム。

☆☆☆パリで認知症☆☆☆

パリの老後や認知症に関する記録日記

老人ホーム クレープの日

こんにちは。


先日は、老人ホームで、クレープの日でした。


89歳の昭子さんは、老人ホームの2階にお部屋がありますが、クレープは、3階で行うとの事。
ご一緒にエレベーターで上の階にと思ったら、看護師さんに下記のように言われた。


3階は、アルツハイマーのフロアーだから、コード番号を押さないと、上り下りが出来ないようになっているのよ。


うん? 昭子さんも痴呆症だが・・・と、思ったのだが・・・


3階のフロアーに来て分かりました。
昭子さんのいる1階は、痴呆症の軽い人達。
2階は、歩けない人や、叫ぶ人もいたり、歩行器又は車椅子が必要な方がほとんど。



クレープは、素人のお兄さんが焼いて、皆に配っていた。
皆さん、美味しいと言っていましたが、私はパス。


お皿に、2~3枚ほどのせて、配っていた。


アルツハイマー病態の3階にもこんな素敵なテラスがあった。



昭子さんは、自分のお部屋に人を入れたがらない方。
お洋服も自分で管理していて、ボタンが取れているので、縫ってあげると言っても嫌がり、看護士さん達が、ボタンの取れたカーディガンをお部屋から持ち出すのも困難。


爪が伸びているから、カットしましょうと申し出ても嫌がる。
自分の事は全て自分でやるので、人に迷惑をかけたくないというタイプ。


ちなみに、このパリの老人ホームでは、レセプションに申し出ると、爪切りやエステ等の外部の専門家とアポを取ってくれ、施設に来て貰える。無論、有料。その場で払うのでは無く、毎月の支払に追加となる。




昭子さんが珍しく、私を彼女のお部屋に招待してくれた。
写真は撮らなかったが、下記のHPに記載の他のお部屋と似たり寄ったり。
違うのは、昭子さんがご自宅にずっと持っていたらしい、ガラスのケースに入った日本人形だった。彼女が日本人形を大切にしていたのがうなずける。


そして、彼女のお部屋の窓からは、こんなに素敵な中庭が見える!
昭子さんがここを気にいているのもうなずける。
私も85歳になって、万が一、痴呆症になったら、ここに入りたい。。。
自由で、なかなか居心地の良い施設だ。



アンジュ