パリで認知症のブログ

パリ在住のシニアです。リタイアした認知症予備軍の夫との生活とパリの老人ホーム。

☆☆☆パリで認知症☆☆☆

パリの老後や認知症に関する記録日記

老人施設はロダン美術館訪問日

こんにちは。


今日は、老人施設に行ったら、ホールにアルツハイマーが軽めのアニーやら車椅子の人達と新しい施設の女性責任者がいた。
何かあるのかな?と思って、レセプションで聞いたら、


今日は、ロダン美術館訪問日ですよ~♡



なるほど。今日は、お天気も良く、21度と暖かく、気持ちの良い日だ。
私も長袖ブラウスに上着だけ持って来た。
数か月前に行ったロダン美術館の情景を思い出した。


パリの老人施設では、美術館に連れて行ってくれる施設が結構あるのは嬉しい。




69歳の昭子さんはというと。。。


今日は、凄く静かで、誰もいないみたい。。。


暖かいから皆さんパリ市内の美術館などに遊びに行っているみたいね



最近の昭子さんは、頭がくらくらするとか、急に何が何だか分からなくなるとか、ご自分の部屋が見えない知らない場所は不安がったりするので、とても他の入居者達と一緒に美術館に行けるような精神状態ではない。


でも、、、
とっても良いお天気だからテラスにお散歩に行きますか?


そうね。お天気が良いから外に出るのも良いわね。


と、レストラン横の彼女お気に入りのテラスで日光浴する事になったのだが、数分いるともうお部屋の方に戻りたがるので、ほんのつかの間の日光浴。


誰もいないレストランを通って、テラスに出る。


カフェと同じように、有料だがドリンクを頼む事も出来る。



今日は、ご自分の歳を知りたいと言うので、ちょっと迷ったけど、事実をお話した。


89歳。


私は、100歳まで生きるの?


今は皆100歳以上生きるようになってきたのよ。


ちょっと悲しそうな顔をされたのを私は見逃さなかった。。。
いや、当惑かも知れない。。。


でも、きっと、また忘れてしまう事でしょう・・・


アンジュ