こんにちは。
故郷の母は、70歳前後の時に、ご近所に出来た老人ホームにボランティアで手紙の整理整頓とか、雑用をする為に行っていました。
何年か過ぎたある日、辞めてしまったので、なぜ?って、聞いたら、、、
もう、自分が世話をして貰わなければならない歳になったから、これ以上は、、、、
という事でした。
そうは言っても、母は、85歳になる今も未だ老人ホームのお世話にならずに生活しています。笑
ご近所さんと仲良くしているし、息子夫婦も横の家に住んでいるので、孤独感も無いようです。
遠く離れていても親子だからでしょうか?
私も思いがけず、老人ホームの昭子さんを週に2回、1時間ほど訪問し、お話相手になっています。
今日も老人ホームの2階にエレベーターで上がっていくと、誰もいない廊下をゆっくりと1人でお散歩している昭子さんがいます。
ぼんじゅ~る 昭子さん。お元気ですか?
そう声をかけるといつも同じお返事が返ってきます。
毎日、2時間はお散歩しているから元気よ。ご飯食べて、何もしていないから、元気なはずよね。病気1つした事が無いのよ。
今日は、静かで、誰もいないのよ。
フロアーごとに、下記のような皆で集まって、ヴィデオを見たり、ゲームをしたり、お絵かきをしたり、おやつを食べるリビングがあるのですが、今日は、誰もおらず静かでした。
昭子さんと40分位お話していると、15時半になり、少しずつ、人が集まってきて、今からゲームをやるとゲームの説明をし始めました。
おやつも配ってくれます。今日は、紅茶とフィナンシェ。
最終的に、10人ほどが集まってきました。
ホームに入る方は、大体80歳平均だとか。足の悪い方が半分位。真っ白の髪の昭子さんのような方も何人かいるし、美容院もあるので、綺麗にブロンドに染めている人もいます。
ただ、、、
あまり訪問する人がいないようで、1人の白髪の80歳過ぎの方が、昭子さんにこう言ったのが、印象的でした。
貴女は、頻繁に来てくれる人がいるのね。
と。
昭子さんさえ、こう言います。
ここの人達は顔は知っていても知らない人ばかり。お話する内容も無いし。。。
でも、寂しくはないわよ。私はいつも外出して、森のお散歩に行くから。
前回の時もレセプションで、訪問時間と名前を記載している時にも、知らない老女が近づいて、こう言いました。
貴女綺麗ね。頭撫でていい?
って。知っている顔の老人達ばかりだから、マスクしていても若く見える私をお嬢さんか、お孫さんと思ったのでしょう。
5つ星クラスのホテルのような綺麗な老人ホームに入っていても、皆、寂しい。。。
半年前にも来たことがある老人ホームですが、その時は、びっくりするような老女がいました。
私がエレベーターを待っていると、、、ハンドバックを持った老女が近づいてきました。
貴女はどこに行くの? 私も連れて行ってくれない? フランス地方のアネシーに帰らなければならないの!
????
おやつの時間ですよ~。マダム、こちらでおやつを味見してみて。
と、ハンドバックを持った老女を介護士さんが連れて行きました。
事情の分かる方に聞いたら、、、
地方の資産家のおばあちゃんとも見えない小奇麗なマダムですが、痴呆症になり、誰も面倒を見れる人がいないから、ここの老人ホームに入れたそうですが、ご本人は、自分の家に帰りたがっているので、いつもバックを持って帰ろうとしているのだとか。。。
老人ホームは、孤独な老人達が多いです。
ぎりぎりまで自宅で生活する方が幸せなのかしら。。。
我が家のマンションのお隣のおばあちゃんは、離れた場所に住んでいるお譲さんやお孫さんが手配された看護士さんとお手伝いさんと2人の人が数年間毎日来ていました。最終的に、ご自宅で他界されました。
アンジュ
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