パリで認知症のブログ

パリ在住のシニアです。リタイアした認知症予備軍の夫との生活とパリの老人ホーム。

☆☆☆パリで認知症☆☆☆

パリの老後や認知症に関する記録日記

黒人の介護ヘルパーは怖い・・・

こんにちは。


今日、老人施設に行き、昭子さんのアザを見ると、かなり良くなって、癒えていたので、ほっとした。


しかし、施設のレセプションで、下記の写真を見せて、
血の検査やったんですか~?
と聞いてみた。

そしたら、レセプションの女性は、看護士に電話して聞いた。
答えは?
医者のフロアーに行って、看護士に直接聞くように言われた。
答えられないのだ。
この高級老人施設には、精神科医、歯医者、看護士、医者がいるフロアーがある。


看護士の若いお兄さんに伝えると、、、
血の検査はいつだったかなあ・・・ 調べないと分からない・・・
とか、のらりくらりと返答。


挙句の果てに、こう言う。
いずれにせよ、大した問題じゃないです。
それはそうと、最近、昭子さんの体調がわるくてねえ・・・
と、話を他にそらす。
どういう事でしょうか?
いや~、コロナじゃないかと疑ったんだが、テストで陰性だったよ~。


と、話をすり替えて、いかにも定期的に訪問している私のせいでコロナにかかったかも知れないと疑ったのだ。
他の訪問客はほとんどいない老人施設。


ご存知ですか?ここの施設の温度は、老人には低すぎるので、もう少し温度を上げる方が良いですね。


と、反逆。
事実、昭子さんは、いつも寒がっているし、太った老人以外は、長袖を着ている。クーラーが利き過ぎているので、外部から来た私は、41度の猛暑だと、すぐに涼しくなって良いのだが。。。


うん? 何とか、試してみるよ。。。


と、老人に合わせた温度にするのをためらう看護士・・・


これ以上話しても無駄なので、看護士ルームを後にした。





腕のアザは、私には、アグレッシブな黒人介護ヘルパーのせいではないか?と、疑っている。
何も証拠は無い。



この4月にもこの黒人介護ヘルパーに、昭子さんが火のようにすごく怒った事があった。
間に入る事になった私は、この黒人介護ヘルパーのずるさと凶暴さを知った。
さらに、この黒人介護ヘルパーは、私にこう言い放った。


昭子は、アルツハイマーだから、何にも分からない。人間じゃない。
要は、私の人間としてリスペクトして下さいという言葉に対して、人間として扱う必要もないと言い放ったのだ。


挙句の果てに、昭子さんがいかに問題児で手を焼かせるか、自分は、この昭子さんの髪の毛や体を洗うのがいかに時間がかかり大変で困難かを並べた。
ずるい黒人の手口は、自分は何も悪くない。この仕事は大変なんだ。と、憐れみを買うようなことばかり言う。


パリは、NYと同じで人種の坩堝。
老人施設でお掃除とか老人の体を洗う汚れ仕事は、賃金の安い黒人が多い。
黒人と言ってもアフリカから来た黒人、フランス語圏の植民地から来た黒人、パリ生まれの移民の子供・・・様々


彼らたちは、今までの人生で、しいたげられてきたので、その腹いせに弱い物いじめが大好きときている。皆、口には出さないが、良く知っている事実だ。
無論、全部の黒人さんが同じでは無い。
特にアフリカからの出稼ぎは、教育が違うので、普通の思考とは異なる。
そして、彼らたちは、急に、狂暴になるので、上手に扱わなければならない。スキは見せない。


そういう事を充分知っているフランス人の老人男性達多くは、こう言う。
老人施設に入って、黒人に世話をされたくない! 自宅にいたい!
と。
実は、私も同感。自宅介護が一番。虐待を受けたくない。


しかし、この老人施設に通うようになり、徐々に色々と分かってくると、自分は、認知症になって施設に入るくらいなら、癌で死にたい・・・と、思うようになった。。。


アンジュ

老人施設で虐待か?

こんにちは。
7月19日火曜日に、老人施設に行って、昭子さんにお会いしたら、何と!腕に青あざ・・・


痛いですか?
と青あざに触ると・・・


抑えると痛いけど、大したことない。大丈夫。
と、認知症の昭子さんは、答える。


帰宅後に早速、後見人のナナさんと老人施設に入る前の昭子さんを知るアンヌさんにコンタクト。
アンヌさんが、翌日水曜日に機敏に施設と話し合い、結果の電話をくれた。


どうも血の検査をしたようで、空気が入ったみたいね。
腕の方は大丈夫なんだけど、今日、転んだらしくて、尾てい骨に青あざ作ってしまったので、レントゲン検査するそうよ。


え!?
と、私は驚いた。転んだとは・・・
う~ん。。。
シャワーに入ったり、髪を洗うのが大嫌いな昭子さん。しかも人に洗って貰うのを猫のように拒否するのは、施設でも有名。
黒人の看護ヘルパーさんが、すごく荒い人で、昭子さんの世話が大変で嫌がっていたのを思い出す・・・
まさか? 虐待って事は無いでしょうね?と、自分を安心させたが・・・
この高級施設グループの中の超高級な施設の方では、昨年も黒人男性介護ヘルパーによる虐待が大問題になっていた。
ちなみに、昭子さんは、毎月5500€=77万円の施設費の他に、美容師、爪カットネール、定期的医療検査代金と付き添い代金等を後見人が支払っている。
既に5年入居している。
支払えなくなった時には、日本の姪御さんが支払うか、公立施設の安い所(地方だと月2000€位。パリだと3000€位であろうか・・・)に、移転させられる。



今日は、昭子さんに会うので、尾てい骨が痛むか聞かなければ・・・



この所パリは猛暑で日陰で41度! 今日は、28度と普通の温度になったが、連日の暑さで、施設のテラスには、誰もいない。


アンジュ

高級老人施設でボロを着ている日本人

こんにちは。


6月は仕事がピークで、なかなかブログが書けなかったので、久しぶりに更新。
6月に、アルツハイマー村にも行って来たので、時間のある時に、その内容も記載したい。


さて、今日は、昭子さんのお友達のアンヌさんに初めてお会いした。
電話で、既に今日会う件の打ち合わせ済みだった。
何を?って・・・
それは、後見人と一緒に、沢山のお洋服を購入しても、それを着ずに、古くて色もあせ、ボタンも取れたジャンバースカートをいつも着ていたからだ。
冬は、穴のあいたセーターや、ボタンの取れたカーディガンを着ていた。


あまりにもみっともない!と、私も困っていたら、アンヌさんも同じ考えだったようで、ご連絡を頂き、今日は、昭子さんが施設のレストランでランチ中に、そのジャンバースカートをタンスから抜き取って、処分するはずだったのだ。


ちなみに、以前、昭子さんのお世話をしていた日本人の方は、こう言っていた。
『年寄りだから、もったいないと思って、新しい洋服は着ないよ。古い洋服のままで良いじゃあないですか。』と。
随分と日本的な考え方だと呆れていたら、アンヌさんから連絡があって、意気投合して、今日の待ち合わせになったのだ。
後見人ナナさんからも同じ件で、連絡をもらっていたのだ。
昭子さんが、高級老人ホームで、ボロの服を着ているのは、雰囲気が悪くなるので、皆が、困っていた内容だったのだ。
これは、非常にフランス的考え方であり、フランスのマナーだ。



よって、皆さんが12時~14時までランチ時間なので、12時半に、下記の訪問室(家族が訪問した時に一緒にランチが取れたり、お茶出来たり、多目的の訪問室)にて待ち合わせした。

今日は、2組の家族がここでランチするようだ。ランチのセッテイングがされていた。


アンヌさんと会い、昭子さんのお部屋に行き、タンスを開けたら・・・
何と!古いお洋服は全く無く、新品ばかり!
一体、古い擦り切れたお洋服やら、ボタンが取れたお洋服はいずこに・・・
介護アシスタントの誰かが、処分したのであろう。
このボロの洋服の話は、何度も何度も施設にしていたからだ。私もしていたが、アンヌさんもしていたそうだ。苦笑


廊下には、クリーニングウーマンがいて、クリーニングされたお洋服を各お部屋に配っていた。
話を聞いてみたが、昭子さんの洋服は今日は無いとの事。


アンヌさんは、今日私達が行く目的を施設に伝えた時に、一番古くなったジャンバースカートを着ないように指示していたと言う。


が・・・
昭子さんは、そのジャンバースカートを今日も着ていた・・・ 苦笑
仕方が無いので、次回、それを見つけた時には、ゴミ箱に処分して捨てて欲しい!と、責任者に訴えた。


アンヌさんは、さらに言った。
2度とあの古ぼけた紫のジャンバースカートを見たくない!』と。笑
アンヌさんは、2004年より、昭子さんが住んでいたマンションに引っ越してきて友達になったという。
お互いのお部屋に良く行ったりしていたようだ。
彼女は、付け加えた。
昭子さんは、いつもシャネルなどのブランドの洋服を着ていたのに、あんな惨めなジャンバースカートを着ていたら、この施設の雰囲気も台無しだわ』と。笑


アンヌさんも80歳代の方のようだが、すっごくしっかりした方。
このハプニングの後、アンヌさんとカフェで長々と話した。とても好感が持てる人だった。


そして、私は、時計を見て、慌てて、昭子さんの所に戻った。
昭子さんは、案の定、色褪せて、もう紫とは分からないジャンバースカートの上に、ウールのカーディガンまで着ていた・・・

今日は、27度と夏。暑い。私は、半袖のT-シャツだったんだが・・・
昭子さんは、寒いからカーディガンを着たと言う。
施設内は、ホテルと同じなので、1年を通じて、22~23度位に設定されている。


今日は、暑いせいか?テラスには、誰も出ていなかったので、静かで良い。


私がこの老人施設の住人だったら、嬉々と喜ぶような、まったりできて、気持ちの良い場所だ。


何の木か、実までつけていた。


すこぶるお天気が良い。


昭子さんは、70歳代に、乳癌になり、アンヌさんのプッシュでやっと老人専門病院に行ったそうだ。
この施設に入る前は、ご自分のマンションの冷蔵庫には、食料品がいつも入っていたそうだ。しかし、食べたくないと、ほとんど食べなかったようだ。
ご本人は、料理が嫌いと言っていたが、そのせいか? 或いは、アルツハイマーが始まっていたのかも知れない。
アンヌさんは、時々お料理を差し入れしたそうだが、食べたかどうかは分からなかったそうだ。


しかし、ここの施設では、お料理がレストランのように出てくる。お肉以外は、しっかりと食べるようだ。以前よりも益々お元気になったような感じ。


そして、何と言ってもここの施設がお気に入り。これには、皆ほっとしている。
が、実は、すっごい問題児・・・ アルツハイマーになると、それぞれの性格が、浮き彫りになるのか?だんだんと気難しさや火のようになって怒る事が、施設では知れ渡っている。アンヌさんに対してもそうだ。
私も薄々分かってきたので、彼女が怒りそうな状況を避ける。話題を楽しい話題に持っていくなど、今の所は、笑顔で会ってくれる。 苦笑
日本語だと、穏やかに話す。多くのアルツハイマー病の人は、母国語しか話せなくなると言うが、昭子さんは、例外だ。


今日の施設のレクレーションは、画家 ヴァン ゴッホについての話の講演会があったが、昭子さんは、ご興味無いというので、参加しなかった。
個人的には、興味深いが、アルツハイマー患者が70%はいるこの施設で、さて、どれだけの人が話を理解出来るのであろうか・・・?



アンジュ